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子安さんについて 甘く囁く…はずのない日記
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花咲ける青少年 第34話 『凱旋』

カールの伝言を受け病院を訪れた立人だが、
カールの姉・イザベルから追い立てられる。
しかし、そこへ入れ替わるように刺客が。
危機を察した立人が戻り難を逃れるが、捕らえた刺客は服毒自殺を遂げる。
その行動から王宮の手のものと言う立人の言葉に、
狙われたのは自分だと身を震わすイザベルは、
クインザに花鹿の秘密を教えた事を告白する。
花鹿に迫る危機に急ぎアジトへ向かう立人。
しかし、クインザはすでに花鹿と接触していた。


カールの姉には刺客を送り、
そして花鹿には魔王自ら…
って直々にですかっ
と突っ込んでいられたのは最初だけ…
じわりじわりと花鹿を追い詰めていくクインザは鳥肌もの…。



「お迎えに参りました 花鹿様」

深く被ったフードを取り、ここは危険ですと花鹿を促す。
ご覧の通り
クインザが一瞬で見張りを… 仕掛けた当人がよく言う。
危険だ
と感じた花鹿は部屋へ。
連絡を入れようにも回線は既に断たれている。
なんと手の早い…。

「花鹿様 このクインザをお疑いとは… 悲しいですね」

ドアの向こうから声がする。
声は至って冷静で丁寧な話口調。
それが逆に恐い。
フードを脱ぎ捨てると手には銃。
その姿はまるで暗殺者…
ノースリーブ姿にちょっと感激しつつ。
鍵穴を銃で壊しドアを開けるが、そこに花鹿は居ない。
クインザから逃れようと屋上から屋上へ逃げるも…

「流石に身が軽い」

簡単に追いつかれる。貴方も相当身軽です。
逃げ惑う花鹿に

「私は貴女を苦しめて殺したくはないのですよ」

真意なのか否か。
でも明らかに冷めてる…。
王位などに興味は無い と断言する花鹿

「何故… マハティ陛下はこのような過ちを…
真の王が誕生しようとしているこの時に
何故… 過去の悪夢が蘇るのか…
それともこれは… 私が試されているのか…
私の王の為 私がどこまでやれるかを!!」

それでも逃げる花鹿 
しかしクインザにとっては窮地に追いやるだけ。
銃を仕舞い、例の短剣を抜き出し翳す

「大丈夫です花鹿様… 貴女は日の国へ行ける」

「お許しを!!!」

瞬間、銃声が響く
同時に落下するクインザ。
えっ…
クインザ大丈夫か と思ったけどあれなら大丈夫そう…
やはり来たか… 花鹿の王子様が。
あとは2人の世界です。


いやぁ… これは冷や冷やしたというかゾクゾクしたというか
腹が浮くというか竦むというか手に汗握るというか もう全部。
決して声を荒げず、息を上げて追ってくるのではなく、
あの音も無く行く手に現れる感じがなんともスリリング。
あとこういう時に冷静で丁寧な言葉遣いされると
余計恐いんだよね…。
というか本当何者?アサシン?
身体能力高過ぎじゃないですか?
花鹿の命を狙っている側だというのに、
最後屋根から落ちた時は凄い心配しましたよ。
え?! って感じですよ本当。
下にクッションあってよかった…。
でもやっぱり嫌な予感が一向に消えない…。
こうなるとやっぱ最後まで平穏無事では居られないよな…。

あと…過去の悪夢って…
ノエイが言ってたクインザの受けた絶望…
過去に何があったの…?
クインザがここまでする…クインザをここまでさせる動機になるような…
そういうことが過去にあったってことでしょ?
そういう話しあったっけ…? やばい…。

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