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子安さんについて 甘く囁く…はずのない日記
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花咲ける青少年 第36話 「永遠に」

ソマンドと和解すべく、その元へと向かうルマティの前にクインザが現れる。
今回の陰謀の全てを暴露するクインザは、そこに加担した者のリストを提出。
自身と道連れに仲間を売ろうとするのだった。
クインザの行動に違和感を抱きながらもリストを受け取るルマティ。
それを見届けたクインザ。
反逆者を演じきったクインザは、新王となるルマティの為に、
突如短刀を取り出し自身の首元に当てる。

終にきてしまった…
もうとっくに放送し終わってますけども。




「殿下…」

ルマティとの念願の再会。
しかしクインザは既に意識を繋いでいるだけで精一杯の状態。

「おいでを お待ち致しておりました」

クインザとの話より先に、ソマンドの元へ向かおうとするルマティ。

「いいえ 今聞いて頂きたい話が御座います」

クインザには時間が無い。

「お察しの通り、この2年 私は国政を思い通りにしてまいりました
ですが それ以前から既に王宮は侍従のものだったのです」
国王を口先三寸で操り、賄賂を受け取り私腹を肥やしていく…
それを見て思ったのです
彼らに出来る事ならば…」

「私は…もっとうまく出来る」


国王陛下が癌に侵されていること。
侍従たちがそれを密かに安楽死させようとしていること。
ソマンドを即位させれば今よりやりやすくなる…
そう耳にしたクインザ。
しかし侍従が王族を、父を殺すなど と声を洩らすルマティ。
では何故、ルマティが国外に出ている時に陛下が亡くなり、
ルマティに暗殺の嫌疑が掛けられたのか。
全てはルマティを陥れる為に自分が侍従達と考えたこと。
この国を手に入れる為に用意した罠だった と明かすクインザ。

「これを」と跪き、自分と共に陰謀に加担した者と、
この2年国政を私物化していた者のリスト差し出すクインザ。
その姿に仲間を売るというのか と悲痛な表情のルマティ。

「ええ 私一人罪に問われるのは…割に合いませんから」

「お受け取り 下さい…」


しかし顔を逸らしてしまうルマティに強く言い放つ。


「受け取るのです 殿下!」

「ここに書かれているのは…国家と国民に耐えがたい苦しみを与え
この神聖なるラギの国を、誤った方向に導こうとした者たち
王となる者が…それを見過ごす事は許されません
…これは…王の責務です」


その言葉に、ルマティはリストを手にする。

『それで… それでいいのです…殿下』 

「これで…地獄に向かう仲間が増えました」 


すべては法の下に裁かれる 死罪になるとは限らないとルマティ。

「ふっ それは残念」

わざとあくどい言い方をするクインザを、怒りのにじむ目線で見やるルマティ。
しかしノエイはその真意を悟っている。
わざと全ての罪を背負い、ルマティの敵となるような人達を道連れにするともりだと。
慈悲に付け込み罪を逃れる者が居ないようにする為に…。

「法には… 従いません」

その時が近づいているクインザは、尚も続ける。

「私は…人生の賭けに負けたのです」

立ち上がると血が滴る。
それを隠すかのように聖布を脱ぎ去り足元へ。
その様子を不審に感じたルマティ

『もう少し…見ていたかった…
貴方を…見ていたかった…
でももう…時間がない もう…残っていない…!』


視界も霞みルマティの姿がぶれる。
そんな状態で 短剣を取り出し、自らの首にあてがう。

『殿下…私が最後にして差し上げられる事……それは…』

『明確な悪役   誰にでも分かる 明確な…悪役…』

止めようと、必死に自分の元へ駆け寄って来てくれるルマティの姿が映る。

『…殿下…私に…駆け寄って下さる…
この…クインザに…
殿下が…私に………駆け…く…………それだけで…!』


同時に 噴出す鮮血。
倒れるクインザをしっかりと抱えるルマティ。
駆け寄ろうとする立人達を止めに入ったナジェイラは
ルマティへクインザの本当の事を話そうと口にしかける。
しかしその手を強く掴み、最後の力でその言葉の続きを目で制止するクインザ。
何も言うな と言わんばかりに。
涙を流しながらも クインザの気迫に腰を落す。

『殿下…』

ルマティの涙がクインザの頬を伝う。
そして、クインザに死を許すという言葉を。
王家と、俺の為に死ね と。
その言葉に涙を溢れさせるクインザ。

『殿下…そのような栄誉を…この私に…!』


『お顔を…もう一度… お顔を…もういち………』

瞳は閉ざされ ルマティに伸ばしたその手は力無く落ちる…。


「願いですか?」
そうだこの光に願えば何でも叶うぞ?
「そんな言い伝えが?」
いや、今オレが考えた こんなきれいな光なのだ きっと叶う!
「…そうですね 私の願いは昔から一つだけです」
なぁんだ ひとつだけか
「はい」


ふと微笑んだクインザの目に前には 幼き王。
願いの全て それこそがルマティ。


『神よ… どうか… 私の王に栄光を… 祝福を… 永遠に…』










Bパート頭に入ってこねぇーーーー!!
初見はボロクソに泣いたので感想書けず…
再度冷静になってから… と思ったけどやはり…。
最後まで… この男は最後まで貫き通したよ…
ここまで自分の信念を貫き通して散っていくなんて… まさに漢…。
もう色んな思いが溢れて…
溢れ出ちゃって何書いたらいいかわかんない位…。
クインザがしてきた事は決して綺麗事では済まされないような事。
許されることではないかもしれない。
でもそれも全て、国の為、何より最愛なる我君の為。
それを最後まで一切曲げずに成し遂げた。
その上最後はその王から栄誉ある死を与えられた。
最期のあのクインザの顔は、何も思い残す事は無いって表情でいいんだよね?
でも本音としてはもう少し側でルマティを見ていたかったと…。
そうだよ だってこれからじゃないか。
これから先、ルマティの側に居て支えて…
そういう未来が…。
ルマティの為に明確な悪役を演じる為、
わざとあくどく言葉を発してたけど、
そんなクインザの本意をどこまでルマティが分かっていたのか…
ノエイは完全に悟ってたけど。
それがちょっと気になる。
ナジェイラが本当の事を口にしようとした時に
そんな力など無いだろうに、ナジェイラを止める手とあの目。
そこまでも何一つ譲らず完璧だった。
要らないんだよね 悪役に本当の事なんて…。
今までのクインザは本心が見えなくて分からない部分が多かったのに、
最後の最後でこんな分かりやすい演技をするなんて…
最後まで本意のわからない 
というか心底悪だったらここまで悲しむことは無かったのに。
と子安さんキャラには毎回思わされる。
大概こうして散っていくんだよな…。
だからこそ「良い役」と言われるんだろうけど。
こんなに見入る、大きな見せ場だというのに
なんだろう この遣る瀬無さが残る作画は。
前回が凄く良かった分、物凄く残念。
まるでそれを補いその上余るような演技…。
悪役を演じる物言い
強く厳しい声
苦痛に洩れる息使い
胸の内で想う穏やかな声
そして生き絶えるその瞬間まで。
全ての言葉に意味があり想いがあると伝えてくれる声。
本当に声に表情があるような。
だから泣くんだって。
何度見ても。
Bパートの方で、ルマティが昔クインザが言った言葉の意味をようやく分かったと…
統治者とは孤独である という言葉の意味が。
その瞬間、こういうときはクインザに居て欲しかった と言ってますが…
こうして想われることがクインザにとってどれほど嬉しいことか…ですよね。
こうして時々クインザを想ってくれれば…。
それが救いだよ…。


はぁ…
放送当初から抱いていた不安がこうして現実となってしまった…。
この不安があったからこそ、原作に手を付けられなかったけど、
こんなにいいシーンを見せられては原作も見たくなるというものです。
にしてもやっぱり子安さんキャラは…
いや、でもだからこそ記憶に残るキャラが多い…のかな…。
知らない間に死んでたとか、最後までピンピンして何気に残ってたとかより、
こうして散っていくシーンがあるからこそ…。
もちろんどんなキャラでも死んで欲しくは無いけど。
「死ぬ」というシーンは一種最大の見せ場だし印象に残るし。
いやでも…死んで欲しくないし… なんという矛盾。
それにしても亡くなり過ぎだよなぁ
正に佳人薄命… ですかね… 朔洵も言ってたように。




今回も使われていた、前回で印象的だったワンシーン。
落書き程度に描いたものなのでちゃんとしてないですけど…
手向け代わりに…。こんなもんじゃ怒るな(苦笑)
クインザ・ハフェズ
当初思っていたより遥かにいいキャラでした。

拍手[0回]

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» きっと…
Date : 2010.02.05 [Fri]
涼ママ Edit
放映から何度も観てるのですが、その度に泣けてきます。
エルヴェ、キース、朔洵、諒兄さん…、子安さんのファンになってから、もう何度泣かされてる事か!
でも、どのキャラも子安さんに演じてもらえて良かったと本当に思うし、そういう子安さんの演技にまた触れたいと願っています。

きっと、クインザは幸せな気持ちで逝けたのだと、信じています。
» まだダメみたいです
Date : 2010.02.05 [Fri]
ピッコロ URL Edit
私も琉璃様の朔洵さんの時のように泣きはらしました。
自分でもこんなに泣くとは思っていなかったです。

見るたび読むたびに泣けてしまうので、しばらくクインザの話題を避けてきて、もう大丈夫になったのかなと思っていましたが、やっぱりまだダメみたいです。琉璃様の記事を読むだけでまた涙が…

子安さんの演じる死んでしまうキャラは、ただ死ぬのではなくて心に強烈に残る演技をして去るので、どうしても忘れられない人になってしまうのですね。
子安さんを知れば知るほど、子安さんの演技力に感嘆してしまいます。
» 矛盾するけど見たい
Date : 2010.02.12 [Fri]
琉璃 Edit
お二人様 1週間も経ってしまいすみません(毎度毎度・苦笑)

涼ママ様≫
何故か見ればまた泣いてしまう と思っても絶対何度か見てしまうんですよね。
同じく何度泣かされたことかと思ってもやっぱり見返しちゃう…
それはやっぱりその演技に吸い込まれるからなんでしょうね。
子安さんキャラにはどんなキャラでも死んで欲しくない
と思う反面、矛盾しちゃうけど、私もそういう演技をまた見たいと思います。
これも子安さんファンの性と思って(笑)


ピッコロ様≫
枯れるほど泣きますよね 本当困るんです 次の日目が腫れて(笑)
実はこの回以降見てないんですよ…(苦笑)
どうも子安さんキャラが亡くなってしまうと見る気が途端に失せるという困った性質で(苦笑)
ピッコロ様も確か何故子安さんは死ぬキャラばかりなのか書いていたと思うのですが、私も物凄く同じ事を思って、昔書き出した記憶があります(笑)
しかも誰かを最期まで一途に想って…という。
悪い言い方かもしれないけどオイシイ役どころでもあるのは事実ですよね。正にただ死ぬだけではないっていう。
またそんなキャラに出会いたいですね。
でもまた目を腫らす羽目になる…(笑)


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